ビリヤード場

一昔前、トム・クルーズの『ハスラー２』でプール・バーが爆発的に増えて、人気が出たビリヤードであるが、初めて日本に入ってきたのは江戸時代のことである。
ただ日本で急激にビリヤードが普及したのは大正時代のことで、ちょっこした小金持ちが格好をつけに通ったらしく、先述したプール・バーの如く、急増したようだ。
ビリヤードを楽しむのは男性が多かったようで、次第にお店側も点数を数えるために（スタッフ）若い女性を雇うようになった。
その頃から、女性目的で通う男性が増え始めていき、女性もお客が小金持ちや若い男性が多いということもあって、本腰でメークするようになり、時には男性から誘われて曖昧屋やすな風呂に直行なんてこともあったらしい。もちろん、男性に誘われてついていく女性スタッフを抱えているお店は繁盛し、他店もそれを真似て、美人なスタッフを雇うようになっていった。

こうした傾向が段々とエスカレートして、お店は売春のための女性を雇っていくようにもなり、ビリヤード場の女性といえば男性の求めに応じるものという認識が一般にも広まるようになった。

下の写真、右手に見えるのは、近代のビリヤード場