本陣へ | 動画で見るお城、古戦場 | 3D布陣図 - TOP |


布陣図を作り終えて

織田徳川連合軍約38000人勝者
武田軍約15000人敗者

やっぱり兵力差をあらためて実感しますね
一応現在言われている兵力や配置を元に布陣させてみました。織田信長は超安全地帯です。徳川家康は南のほぼ前線に位置しています。 織田軍は兵力が多く武田軍を圧倒しているので、こうしてみるとよほどの運に恵まれないと信長本陣に迫ることは不可能ですね・・。 徳川勢が薄いので、武田軍の突破口は南の織田徳川連合軍の右翼ということになると思うのですが、伝えによると武田軍左翼、山県隊等が善戦するものの戦死。行動の限界点に達したころを見計らい織田徳川軍総攻撃で武田軍は総崩れで退却。
う〜ん、これで見る限り武田軍の敗戦は当然の結果と言えるのではないでしょうか。
問題はなぜこんな状況で武田軍が決戦を挑んだのかということですが、当サイトでも検証をしているので、一度ご覧下さい。
長篠の合戦 〜1575年 天正3年(1)

上記ページ(長篠の合戦 〜1575年 天正3年(1))では触れていないのですが、この合戦時の織田軍の部隊の編成はどうだったのか?ということですが、遠江への遠征ということで、槍や刀を持った戦闘要員が案外少なく、大掛かりな陣地構築を施していることから、資材や食料を運搬する荷駄の比重がかなり高かったのかな?と思うんですよね。この点は調査が必要ですね。
遠征ということでは武田軍も同じですが、武田軍の場合は現地で略奪するということができるけど、織田軍の場合はそうはいかないでしょうからね。
あとは武装の違いなんかもあったのかなぁ。鉄砲は別として各足軽の武器や防具が織田軍の場合、案外貧弱?若しくは装備率が低いとか・・。棒切れや竹やりで武装した雑兵も結構多かったのかも?なんて思うんです。
はたしてどうだったのか?分かる人は是非ご一報下さい(笑)

長篠の合戦 〜1575年 天正3年(1)」記事を修正しています。

織田軍による馬防柵鉄砲迎撃の実態

横からの視点

上からからの視点

イメージ画像

長篠の合戦はテレビや映画などでご覧になった方は多いと思う。多くの場合、馬防柵を利用し火縄銃を固定させて射撃をしているが、実態は違っていたと思う。もちろん合戦は流動的で敵との間合いの関係などから、そうした場面もあったかもしれない。馬防柵を見ると分かるが、そんなところにたって射撃をするのは実に危険なのだ。長篠の合戦においては、武田軍は火縄銃も弓も持っているのである。隙間だらけの馬防柵では銃弾や矢にあたる可能性が高い。
長篠合戦では柵を馬防柵と呼んでいるが、柵自体は野戦や攻城戦でもよく使われている。この柵は合戦にあたりなぜ設置されるのかといえば、敵の進軍を防ぐことである。そして柵を除去しないとスムーズな進軍が叶わないため、敵が固まりやすくなる。そこを鉄砲や弓で狙い撃つのだ。しかし鉄砲、弓だけで敵を一掃できないこともある。そんなときは足軽が出て槍を突き刺したりする。反対に攻撃する側にすれば柵を除去しなれば、多くの兵を一気に投入していくことが出来ない。
長篠の合戦の織田軍が布陣した場所は連吾川背後すぐに小高い丘陵地帯であったようである。そして武田軍が突破してくると思われるのは柳田付近の道しかなかったようである。それは下のフラッシュ5番目を参考にしてほしい。その道を突破されないように2重、3重に馬防柵を設置したと考えられる。ちなみにその道以外、つまり大きな戦闘にならないと思われる離れた場所には馬防柵は必要なかったと思われるから柵はなかっただろう。湿地帯を進軍してくることはまずないからだ。
では織田鉄砲隊はどう布陣して射撃をしたか。可能性が高いのは小高い丘の上に並んで馬防柵を除去しようとする武田軍を狙い撃ったとすることだ。1000丁といわれる織田鉄砲隊の多くは柳田周辺の丘陵地帯と道の左右に布陣(※上の参考図※実際には武田軍の突破を想定し、背後にも鉄砲隊を控えたはずなので、前線には多くて6、700丁程度か)したはずである。 武田軍は柵を除去し乱戦に持ち込む戦術を考えていただろう。敵味方入り乱れれば、鉄砲の有効性は奪えるからだ。しかし結果としては8時間という時間をかけても、それは出来なかったのである。

一方の徳川軍はどうであったか?家康は小高い高松山に陣取ったものの、全体的には織田軍よりも地形的に不利で平地が多かった。(現在の竹広激戦地周辺)また鉄砲は織田軍に比べれば当然少ないから、織田軍ほど単純な戦闘ではなく、複雑な展開をしたと予想される。



※フラッシュ内の画像一部修正しています。




長篠合戦関連サイト

不楽是如何〜史跡めぐりドライブ〜 /日本各地の史跡の写真等。それぞれにグーグルマップが掲載されています。参考にさせていただきました。
長篠の戦い(wiki) /歴史や出来事どの記述。




関連参考書籍グッズ等